妊娠出産で変化した心と身体・・・Yさん

私が妊孕ヨガに出会ったのは、2001年10月でした。以前、漢方薬で酷かった生理痛が緩和された経験があったので、体質改善は不妊治療と共に行うべきと考えてヨガを始めました。もちろん、その時は妊孕ヨガの奥深さなど全く理解していませんでした。

<妊娠前>
妊孕ヨガを開始し、不妊治療の副作用の怖さも勉強しましたが、今まで続けてきた治療を止めてしまうと妊娠から遠ざかるような気がして、病院通いは続けていました。転機は、妊孕ヨガを始めて3ヶ月経った時でした。3回目の体外受精が失敗に終わり、クロミッドを使った自然周期の体外受精から、HMGやスプレキュアなどの薬や注射によって自分のホルモンの周期を消して人工的にホルモン周期を作り、体外受精をする方法を不妊専門の先生から勧められたのです。自分のホルモン周期を消すという言葉にそれまで不妊治療で感じたことのない強い抵抗感が芽生えました。自分のホルモンでは妊娠に至らないなんて決め付けられて、私の身体がかわいそう!とっさにそう思いました。今、妊孕を学んでみて思うのは、信頼されていない私の身体がもっと信頼してよ!とメッセージを送ってくれていたのだと思います。結局、治療は止めるとまでは決意出来ませんでしたが一時的にお休みをとって(この逃げ道が自分をリラックスさせることになって良かったのではないかと思っています。)体質改善に取り組むことにしました。

<妊娠、流産、再び妊娠>
妊孕ヨガで「薬の影響が抜けるのには1年位かかる」と聞いたので、ゆったりと構えることが出来ました。今までは、周期が乱れるだの高温期が2日短いだの、細かいことに一喜一憂していましたが、薮田先生に「そういう時もあるよ。」とおっしゃって頂いて、木を見るよりも森を見ようと思うようになりました。そして妊孕に出会って8ヶ月後、思いがけず妊娠。義母に「空に向ってありがとうと言いなさい。」と言われました。妊娠出来たことは決して自分の努力だけではない、おなかの赤ちゃん、夫の存在、妊孕との出会い、自分を支えてくれた人間関係、全てのことに感謝しなさいと言われているようでした。義母とは普段の生活では意見があわず喧嘩になることもあります。でも、ここ一番という時にはいつも私が忘れかけていることを思い出させてくれて、元気に前を向いていけるように励ましてくれます。空を見上げると、今までの辛かったこと、嬉しかったことなどが思い出され、涙が溢れてきました。でも残念なことに小さな命は8週間で終わってしまいました。母親として赤ちゃんに何もしてあげられなかった無力感を感じる一方、赤ちゃんからどんな時も見守られていることを信じて、気持ちを明るくもって生活するようにしました。そして、流産から5ヶ月後、再び妊娠することが出来ました。

<妊娠と出産>
妊娠8ヶ月の時、強くお腹が張って救急で診察してもらいました。その時に悩みを持っていたのでその影響かと産婦人科の先生に尋ねたところ「それはそれ、これはこれ、全然別の話や!」と一喝されました。私も母親になるのに精神的に弱弱しかった自分に一喝。大きく余裕のある心で母親になろうと決めた出来事でした。
里帰り出産でしたので、つきそいは主人ではなく、母にお願いしました。陣痛の波に思わず「痛い」と声を挙げたのですが、母に「痛いと言わずに赤ちゃんを応援しなさい。どんなに痛くても喜びに繋がる痛みだから大丈夫よ。」と言われました。それから陣痛が来る度に「頑張れ○○ちゃん」と呼びかけてみると不思議と楽に陣痛を乗り切れました。痛いというのはマイナスな気持ち、赤ちゃんと頑張るのはプラスな気持ち、気持ちの持ち方で本当に痛みの感じ方まで違うものです。これは、マタニティの方にお勧めです。

<育児>
今、4ヶ月です。3ヶ月になるまでは、十分に眠れない、ゆっくり食べられない、お風呂に入れないと私の生理的欲求を満たすことがなかなか難しく、ストレスがたまりました。正直に言いますと自分が犠牲になっている気さえしました。私が泣く子を必死であやしている時に、別の部屋で好きな雑誌やテレビを見て楽しんでいる夫をうらやましく思いました。でも、最近の妊孕ヨガの勉強会で学んで自分がマイナススパイラルに入っていることを発見しました。「自分の生命を大切にしている分だけ子供を育める」と教えて頂いて、自分が生き生きと輝ける毎日を過ごすことが基本なのだと思いました。私はなんでも子供のためとつぶやいて固くなっていました。自分のためイコール子供のためと考えれば肩の力が抜けます。もちろん、自分のためと自分勝手を勘違いしてはいけませんが。。。母体になることも難しいけれど、母親になることはもっと大変です。子育てをしていると時間的、物理的に不可能なことが数多くあることは仕方ありませんが、楽しみの種もたくさんあります。そんな種を探しながら、生き生きと!をこころに留め置いて日々過ごしていこうと思っています